2005年 05月 25日 ( 1 )

 大人の世界で体操座り。


社会になげだされた瞬間から
「大人」にならねばならない。

「働く」。
こんなに当たり前で、
こんなに当然のことが
実は一番難しい。

正当な方法として正社員になる。
公務員、教員、学者、研究者。

つまるところ
人は毎日の幸せのために、おいしいご飯のために、家族のために、住宅購入、いっぽんの煙草、一杯のビールのために
対価としての「お金」を得なければ

明日から私は電気代も家賃も払えず、
お洋服も、ビールも、海外旅行も、地下鉄にさえ乗れない。
それがリアルな「社会」。

高校を卒業、公立の美大を目指して浪人、私大の美大に入学するも仮面浪人でドロップアウト。やけくそで受けた3度目に目指した公立の芸大にうっかり合格。結局、ひとより2年遅い「社会人」スタート。しかも、全くもって「就職」がリアルでなかったので、「就職活動」のはずの大学4年で沖縄は西表島で夜の蝶。またしてもドロップアウト。帰ってきて、なんとなく大学の先生が紹介してくれたので、全く知らない&興味もなかった(ごめんなさい....)広告代理店にデザイナーとして就職。半年後、会社が流行の民事再生法によりいきなりの解雇&退職。外注先だったデザイン事務所に拾われ1年。退職後、知り合いと出版社たちあげ&フリーランスになるが人間関係等のトラブルで解散1年。以後、夜の蝶、ベトナム料理屋などをしながらデザインのフリーランス。が、喰えないので派遣社員のデザイナーとして日夜、編プロ勤務。土日&平日の夜はイラストレーター。そんなこんなでもう28歳。

以外と波瀾万丈なのか、普通なのかよくわからない。バイトの種類は30職種を越える。
何かになりたかった。
何にもなれていないけれど
何かになれると信じている。
ニートではない。
人よりも何倍も「働く」ということについて考えたし、働いた。
「正社員」「フリーランス」「自営」「共同経営」「派遣社員」「アルバイト」。
全てを経験してみたけれど、
答えはでない。

結局、
「生かされる」ためには誰かが「はたらく」より生きるすべはない。
デザインがすきで、本が好きで、でもそれが適職だったようには思えない。
選んだ道に後悔はないが、確信もない。
迷ってばかり。

日本の社会は豊かになりすぎて
選択肢は無限にある。
身分制度もない。
明日食べるパンに困らない。
過剰な刺激と、飽和したモノ、行き届きすぎたサービス、潔癖な清潔感。
求められる過剰な愛情と期待。
適正年齢。ファイナンシャルプラン。

学生の時は楽だった。
子供みたいに夢ばかりみて、
自分の作品のことを考えていればよかった。
社会は両手を広げて、わたしが飛び込んでくるのを待っているみたいで。

浅はかな共同経営の失敗、失恋、人間不振、貧乏、家族の抱える深い闇。
繰り返される同じ毎日に
どうしても慣れることができない。

じゃあ、またドロップアウト?
趣味に生きる?
起業する?
適当に花嫁に?

それも、まだ、できない。
西表島の海を見ながら、
「私にはまだここに来るには早すぎる」と思ったあの夏から
6年が過ぎても、
まだ、あの島へ住める人間にはなれていない。

継続の中の穏やかな日々の中にこそ
人生で大切なことは含まれているのだろうと思うけれど。

派遣会社で
次の派遣先の相談をしてきた。
情が移りすぎる前に、次へ。

バリとヨーロッパから帰国したら
(とりあえずお金もないので)
新たな環境で、新しい人にどんどん出会っていくことにした。

責任をとれる仕事をしたい。
30になったら
ちゃんと自力でたてるよう
この2年は「社会」を知る荒行をする決心をした。

人とのつながりが
新しい道をつくってくれる。
そのことだけは
間違いない。

「考える」ことで迷ったり、苦しんだりすることは
「何も気がつけない」人間よりよっぽど豊かで幸せなことだと思うよ。

と、男友達がいつも言ってくれるけど
そんな彼も「考えて」しまう人間。
それだけうんと、苦しいことをわかっている同じ種類の。
いつも泣き言ばかり聞いてもらっているので
いつか迷いのない笑顔で
彼の相談になってやれる器になりたい。
っていっても、
結婚しちゃったら奥さんに嫌がられて
相談にのってくれないかな〜
なんか結婚とか性別とか嫉妬とか
めんどくさいな〜
一夫多妻を賛成派のわたしとしては
男女とかを越えた信頼関係とか
もっと大きい人間の繋がりってあると思うんだけど。
煩悩と世間は邪魔をする。

ちっちぇえな〜
わたしは。
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by 1egg2min | 2005-05-25 00:14 | TEXT