猫と石榴と流し目と。

トカゲが背の高い雑草を
螺旋階段を登るようにあがっていく。

雑草にはかすみ草のような生成色の小さな綿毛の花。
とかげが静かに
てっぺんにのぼると
こちらに自慢げな顔で一瞥する。
朝日。
そしてくるくると
螺旋階段を下る。

とかげ。

ボロアパートから体操座りで朝の庭をながめる。

隣の庭のザクロの実。
ひとつだけ
まだ緑の
夏みかん。
ピンクの
フラミンゴ。


ひとつない
ミントスカッシュみたいな
秋の朝。
とかげも
こうやって遊ぶんだね。

猫の気配がして
庭に目をやると

キリリと凛とした目をした猫。
媚びることのない
流し目で。

食べかけのフランスパンをあげようとしたら
去っていく
優雅なしっぽ。

猫のような女になりたい。

大人になって
そう思うよ。

優雅なしっぽ。
振り返ることのない
飄々とした
メスの野良猫。
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by 1egg2min | 2004-10-01 17:12 | TEXT


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