じゃあ、とびきり難しいお話をしてあげましょう。

深夜、仕事をしながらNHKを見ていたら
荒俣宏さん夫妻がでていて、

なんと、そこに私の理想の夫婦像を見つけてしまった。
ガリガリのもやしくん好きを公言するわたしだが、

蛭子さんや、荒俣さんに
なんとも言えない
愛らしさを
感じてしまう。
何故なんだ。

睡眠障害でうまく眠れない奥様に
「じゃあ、ぼくが眠れるように、とびきり難しいお話をしてあげましょう。」
とコンピューターの演算の話や、
専門的なむずかしいお話を
奥様が眠りにつくまで話つづけてくれた。
という旨の話をしていた。

完全にノックアウト。
「そういえばあの頃、何度もその話をしたねえ。ちょうどコンピューターの演算の?!理論?を勉強していた時期だったからね」と
話す姿にぐっとくる。
まるで、自分がしてあげた行為に対して
嘘もないし、
計算もない。
ただ、とびきり難解で、
難しい話をしてあげれば
奥様がぐっすり眠れるかな〜と
思っただけなのだろう。

奥様がいなければ
大福の食べ過ぎでもう死んでましたよ。
なんて。
なんて
ちゃーみんぐ。
なんて
かわいらしい男の人なんだろう。

いつだったか、
大好きだった年下の恋人に

「(彼はわたしが正式な最初の恋人だったので)いつか、わたしとあなたとの関係がひとまわりして、恋愛のあら熱がとれて、彼が冷静に周りを見渡した時、きっと私以外の女の子に興味が沸くし、好きになる。私も高校生の時、そうであったようにね。そして、きっといつか私から離れていくんだよ。あなたの一人目の彼女であることが哀しいよ。」と

大人ぶったりして
卑屈なかんじで
言ったことがある(ほんとうに逃げられちゃったけど)

彼は少し困った顔をしたあと、

「でも、蛭子さんは始めてつきあった人が奥さんなんだって言ってたよ。」

と照れくさそうに言った。

なんて
いとしい男の子なんだろうと
思って
ぐっと好きになった。

あれから3年が過ぎて
20才だった彼ももう
3月12日で
26才になる。

あんまりにも
時間がたってしまったことに
頭がくらくらする。

もう、彼の匂いも
はっきりとした輪郭をもって
思い出せないの。
あんなに
あんなに
忘れないように
全部
空気ごと
哀しい気持ちも
幸福な時間も
全部
覚えておこうと
決めたのにね。

0.000001ミリも
恋をしていないし、
こころの中を
裏返して
さかさにして
叩いても
誰もいないの。

愛や
恋や
そんな感情が
どんな色をして
どんな景色だったのかも

すっかり忘れてしまいました。

ぐっすり眠れるまで
とびきりの難しいお話を
誰かしてくれたら
この睡眠障害から
ぬけだせるのにな。
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by 1egg2min | 2005-01-28 03:10


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